クワバの城塞で始まった小さな嘘が、やがてセイカで大きな決断を呼び起こす。
しかしその直前、坊ちゃんたちは帝国の急襲でオデッサを失い、深い悲しみの中にあった。
オデッサが坊ちゃんに託したイヤリングは、マッシュという人物に届けることができるのか?
皆さん、こんにちは。
幻想水滸伝の深い魅力を日々探求しているバグピクです。

オデッサの遺志を忘れず、偽名作戦からリーダー誕生までを一気に追体験するのだ!
本記事では、クワバの城塞突破からセイカでのマッシュとの出会い、そして主人公の解放軍リーダー就任までを、実際のゲーム内テキストに基づき詳しく解説します。
偽名作戦の爆笑シーンから、マッシュの劇的な心境変化まで、この章の魅力を余すところなくお届けします。

シーン概要:偽名作戦でクワバの城塞を突破!軍師マッシュはどんな人物なのか?
レナンカンプ南のクワバの城塞は、物語の後戻りできない分岐点となる重要な場所です。テオとも旧知のアイン・ジードが守るこの城塞で、一行は身分を隠すため偽名作戦を決行します。
グレミオは「ロイ」、クレオは「マリア」と堅実な偽名を選ぶ中、ビクトールが突如「シュトルテハイム・ラインバッハ3世」という壮大すぎる偽名を宣言し、場を凍りつかせます。

検問では帝国兵がバグピクⅠの正体を疑い始めますが、グレミオの身を挺した芝居により危機を脱出。「こいつの首をこの場で落として差し上げます」という過激な演技で兵を退かせ、アイン・ジードの冷静な判断で通行を許されます。
去り際の「父を大事にしてやれよ」という言葉が、敵味方を超えた人間性を感じさせる名シーンです。
セイカに到着した一行は、子どもたちから慕われる教師マッシュと出会います。
オデッサのイヤリングを渡そうとしますが、彼は「もう二度と争いごとに関わらない」と冷たく拒絶。しかし帝国兵が村を襲撃し、子どもを人質に取る事件が発生すると、状況は一変します。

帝国兵との戦闘後、マッシュの正体が明らかになります。彼は帝国軍の元名軍師マッシュ・シルバーバーグで、オデッサの実の兄でした。
妹の死と子どもたちへの脅威を目の当たりにし、「まぶたを閉じても、世界がなくなったわけではない」と現実と向き合う決意を固めます。そして主人公に解放軍のリーダーとしての重責を託し、自らは軍師として支える道を選びます。

心に残ったセリフ

「シュトルテハイム・ラインバッハ3世ということにしとこうかな。」
― ビクトール

「おい、少年。父を大事にしてやれよ。」
― アイン・ジード

「私はね、もう二度と争いごと、人と人が戦うような事に関り合いにならないと、決めたんですよ。」
― マッシュ
印象に残る3つのポイント
1. グレミオの献身的な芝居

検問の場面で、グレミオが突然主人公に怒鳴りつけたときは本当に驚きました。
「役立たずのくせに!」なんて、あの温厚な彼からは想像できない言葉です。
でも、それはすべて主人公を守るための芝居だったんですよね。命を張ってでも仲間を守るその忠誠心に胸が熱くなります。
2. マッシュの心境変化

最初は「もう争いには関わらない」と突き放していたマッシュ。
でも、帝国兵に子どもたちを人質に取られたとき、その表情が一変します。
過去の後悔と、オデッサの遺志。そして目の前で守るべきものを奪われそうになる恐怖。
彼が再び立ち上がる瞬間は、ただの仲間加入イベントを超えて、物語の核心に触れた気がしました。
3. 正義を示すか、身を隠すか

この場面で選ばされる「解放軍の生き残り」か「通りすがりの正義の味方」かの選択肢。
ストーリーの結末は変わらないけれど、自分で答えを決めることで、主人公に一層感情移入できるんですよね。
プレイヤー自身が物語に関わっている感覚を強く味わえる、幻想水滸伝らしい演出のひとつです。
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- クワバの城塞を越えるとグレッグミンスター周辺に戻れますか?
-
いいえ。ここを越えると終盤まで戻れません。
- マッシュはなぜ最初イヤリングを拒否したのですか?
-
争いから身を引くと決めていたためです。
オデッサとの複雑な関係と、兄として認められなかった過去の傷も影響していました。

マッシュの最初の進言 解放軍の新たな拠点は湖上の古城

主人公にリーダーの座を託したマッシュが、軍師として最初に示した策は「解放軍の拠点を移す」というものでした。
セイカのような小さな村では帝国の追撃を防ぎきれない。そこで彼が提案したのは、トラン湖の真ん中に浮かぶ古城を新たな拠点とする大胆な計画です。

湖上の城ならば守りは堅く、帝国の大軍を直接寄せつけることなく防衛が可能となります。 マッシュが示した新たな拠点 トラン湖の古城。
この古城こそ、後に「解放軍の本拠地」として歴史に刻まれる場所。オデッサ亡き後、解放軍が再び立ち上がるための象徴的な舞台でした。
次章へのささやき
マッシュが示した新たな目標──トラン湖に浮かぶ古城。
その言葉に導かれ、一行はセイカを後にして歩みを進める。夕暮れの湖面は黄金の道となり、波音とともに胸を高鳴らせる鼓動が響く。仲間たちの視線は未来へと向かい、解放軍再建の第一歩がいま刻まれようとしていた。
果たして湖上の古城は、希望の砦となるのか。
それとも帝国との決戦を呼び込む試練の舞台となるのか──。