バルカスとシドニア救出作戦を成功させ、解放軍との絆を深めた坊ちゃんたち。
しかし、帝国への完全な反逆者となった今、彼らの前には新たな重大な任務が待ち受けていました。
解放軍の未来を左右する “火炎槍の設計図”を秘密工場へ運ぶという極秘任務──。
皆さん、こんにちは。
ここが好きすぎるGAMEシーン案内役のバグピクです。

火炎槍設計図運搬任務の始まりです!
救出作戦で責任と絆を学んだ坊ちゃんに、今度は希望を運ぶという重大な使命が託されます。オデッサの深い信頼、グレミオの葛藤、そして虎狼山での思わぬ試練──物語の密度がぐっと増すシーンの連続です!
このあと、火炎槍設計図の開示から虎狼山での一泊、そしてサラディでの運命的な夜まで、前回と同じテンポで濃密に振り返ります。

シーン概要:火炎槍の設計図を届ける為にサラディへ

ついに坊ちゃんが解放軍の重要任務を託される瞬間です!
ロックランドで処刑されそうだったバルカスとシドニアを救い出した坊ちゃんたちは、再びレナンカンプの解放軍アジトへ戻る。
そこでオデッサは火炎槍の設計図を示し、これこそが帝国を打ち砕く解放軍の希望だと告げる。設計図を秘密工場へ届ける使命を託された坊ちゃんは、帝国への忠誠と現実の矛盾の狭間で揺れながらも、新たな道を歩む決意を迫られる。

一行は虎狼山へ向かう途中、山賊ルドンの宿に立ち寄る。
グレミオたちの足が休みたがっている様子。

しかし振る舞われた“ぬすっと茶”には毒が仕込まれており、一行は命を落としかける。
窮地を救ったのは盗賊団の頭・ケスラー。オデッサの存在を知るや否や敬意を示し、解毒を命じて彼らを助ける。この場面は、オデッサが盗賊すら惹きつけるカリスマを持つことを鮮烈に印象づける。

虎狼山を越えた先の村サラディで、一行は解放軍秘密工場の使者・カゲと合流。
火炎槍の設計図は無事に託され、解放軍の未来へと繋がっていく。夜更け、オデッサは坊ちゃんに「人を導く責任」と「帝国に背く覚悟」を語りかける。
リーダーとしての強さだけでなく、一人の人間としての弱さや優しさがにじみ出る静かな対話の夜。

だが翌日、帝国軍の急襲が彼らを待ち受けていた。
運命は大きく動き出す・・・。
心に残ったセリフ
「そんな帝国に 仇をなること、できるわけないじゃないですか!!行きましょう 坊ちゃん!こんなところにいる理由はありません!」
― グレミオ

「しかしなぁオデッサ、どうして そんなやつにこだわるんだ?そいつらは帝国のスパイかもしれない。」
― フリック

「この俺だって帝国を憎んでいても、やってることはただの盗賊さ。だから、オデッサ様は俺たちの希望なんだ。」
― ケスラー

印象に残る3つのポイント
1. 設計図という「現実」が理想を駆動させる
志だけでは戦えない現実を、サンチェスの「ドワーフ鉱山から高い値で買い取った」という一言が物語ります。
資金調達、技術開発、物流──抽象的だった解放運動が、具体的な事業として立ち上がる瞬間です。火炎槍という「希望の形」が、物語に重みと現実感を与えています。
オデッサが「いつかは必ず帝国軍と正面から戦う時がくるわ」と語る場面は、単なる理想論ではなく、具体的な戦略に基づいた確信に満ちています。

2. オデッサのリーダーシップは「信じて並走する」型
トップが責任を共有する組織は強い。
オデッサの言葉は押し付けではなく、相手の良心に寄り添う温かさがあります。グレミオの激しい反発に対しても、感情的にならず、彼自身が見てきた現実を思い起こさせる手法は、真のリーダーシップを体現しています。
フリックの懸念に対する「わたしも一緒に行く」という答えも、メンバーの心配を理解した上での適切な判断です。

3. 緊張と緩和の絶妙なバランス
重要な任務の合間に挿入される「ぬすっと茶」事件が、物語に奥行きを与えています。
ビクトール、グレミオ、クレオがろれつを回らなくなる様子や、ルドンの慌てぶりは、緊張の中の良い息抜き。そして、ケスラーの登場で一転する展開が、世界観の豊かさを表現しています。
この一連の流れで、オデッサの人柄(人を信じすぎる)や、解放軍への民衆の支持(ケスラーの敬意)が自然に描かれているのも見事です。

Q&A
- なぜ帝国の坊ちゃんに設計図を託したの?
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バルカス救出作戦で示した責任感と行動力をオデッサが評価したから。また、「わたしも一緒に行く」と自身も同行することで、信頼関係を築きながらリスクを管理している。
- 火炎槍って結局何?
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帝国軍との正面戦闘で数的劣勢を技術的優位で補うための切り札。後の大規模戦闘で重要な役割を果たす戦略兵器として設定されている。
- ケスラーはなぜオデッサたちに解毒剤を使ったの?
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彼にとってオデッサは “希望の象徴” だから。盗賊という立場でありながら、帝国の腐敗に対する怒りと、より良い世界への願いを持っている。

虎狼山の試練とサラディの夜
虎狼山に差しかかった坊ちゃんたちは、険しい山道の先で命を脅かす罠に足を取られる。道中で立ち寄ったルドンの宿では、山賊が差し出した茶に毒が仕込まれており、一行は絶体絶命の窮地に追い込まれる。

その時現れたのが、盗賊団を束ねる頭目ケスラー。
オデッサの名を耳にした彼は態度を一変させ、仲間に解毒を命じる。敵と味方の境界を越えてでも人を惹きつける、オデッサの圧倒的なカリスマが光る瞬間だった。
試練を越えて虎狼山を抜けた一行は、ついにサラディへとたどり着く。

待ち受けていた解放軍の使者カゲに、火炎槍の設計図を手渡すことに成功。解放軍の希望は未来へと受け継がれた。

夜の帳が下りる中、オデッサは坊ちゃんに語りかける。人を導く覚悟と、帝国に背を向けるという重み。その静かな声には、強さと同時に人間らしい弱さが滲んでいた。
やがて訪れるのは、解放軍と帝国の運命を分ける激動の時。嵐の前の静けさのような一夜が、サラディの村を包んでいた。
次章へのささやき
火炎槍設計図の運搬という重要任務を成し遂げた坊ちゃんたち。
しかし、物語はここで終わりません。
翌日、思いがけない悲劇が彼らを襲います。
次回は、希望から絶望、そして再び希望へと向かう感動の展開をお見逃しなく!
テッドの想いとオデッサの信念を受け継ぎ、坊ちゃんは真のリーダーへの道を歩み始める──。
